新型コロナウィルス(武漢ウィルス)の感染は、高齢者、特に持病のある高齢者が重症化することがわかっています。アメリカでは、65歳以上の人はメディケアに加入していますので、国は、メディケアによる新型コロナウィルスのテストや治療費のカバーについて下記の通り発表しています:
1.検査費用:新型コロナウィルスの感染を判断する検査費用は、症状があり、医師が必要と認めて処方すれば、メディケアにどのような方法で加入しているかにかかわらず、自己負担ゼロでメディケア(Part B)がカバーします。ただし、画像検査や、CTスキャン、その他の精密検査などを受ける場合には、通常の免責額およびコーインシュランス(自己負担分)が自己負担となります。
2.入院費:コロナウィルス感染が確認され、肺炎(COVID-19)を発症した場合の入院費とそれに伴う医療費についても、オリジナル・メディケア(Part A、B)またはメディケア・アドバンテージ保険(Part C)でカバーしますが、その場合の自己負担は通常通りです。つまり、加入されているプランの補償内容通りとなります。ただし、COVID-19の治療にかかる医療費の全てを、メディケア・アドバンテージ保険で100%カバーすると発表している保険会社が増えて来ていますので、ご自身が加入されている保険の補償内容をご確認ください。
3.隔離費用:コロナウィルス感染によって肺炎を発症し、初期の治療が完了した後、医師が一定期間の隔離入院が必要と判断した場合、この期間中の個室の追加料金は患者には請求されません。患者負担は、通常のメディケアの自己負担額通りとなります。
4.ワクチン:近い将来、ワクチンが完成した場合には、そのワクチンは、メディケアPart Dがカバーします。この場合のコーペイは、今のところまだワクチンができていないこともあり、発表されていませんが、おそらく、予防接種扱いとして、自己負担ゼロになるはずです。
5.TeleMedicine(テレメディシン、ビデオや電話での受診、テレヘルスとも言う)の利用について:TeleMedicine(またはTeleHealth)は、2018年から、メディケアでカバーできるようになりましたが、郊外の一部地域に限られていました。政府は今週、新型コロナウィルス感染拡大を避けるため、このサービスを全てのオリジナル・メディケア加入者に対して自己負担ゼロでカバーすると発表しました。民間の保険会社を通してメディケア・アドバンテージ保険に加入している人は、プランによってテレヘルスの受診料が異なりますので、ご自身の加入されているプランの内容をご確認ください。
6.その他:現在服用している処方薬を、通常より多く購入できるようになります。感染拡大を最小限にするため、薬局に薬を受け取りに行く回数を減らすためです。また、政府は、通信販売の薬局の利用を勧めています。通信販売を利用すると、薬によりますが、通常の薬局での購入より多めに購入でき、自己負担も安くなります。また、新型コロナウイルス関連の治療については、事前承認(保険会社に医療機関が事前に報告して、保険適用の承認をもらうこと)が免除される予定です。
新型コロナウィルスに罹ったかもしれないと思った場合にどうするべきかについて、CDC(米国疾病センター)の指針では、まず、かかりつけの医師に、電話か、テレメディシン(スカイプなどのビデオでの受診)で相談することを勧めており、事前の相談なしに、直接クリニックや病院に行くことは避けるように指導しています。また、救急病院やアージェントケアに行かなければならない場合でも、医療機関が準備できるように、できる限り、事前に電話をして、新型コロナウイルスに感染したかもしれないということを伝えて欲しいとのことです。
以上は、3月31日時点での情報です。
メディケアについてはこちらのページで詳しく解説しておりますのでご参照ください。
  comprar cialis andorra;